ペーターが編んでハイジは眺めていたのか!
編み物本
編み物技術シリーズ #15『アラン模様』
画像は編み物技術シリーズより、大好きな『#15 アラン模様』。こちらも昭和に、日本ヴォーグ社から発行されたレトロ本です。
数年前にフリマで譲っていただきました。中身もきれいで良い状態の古書です。
全ページ白黒ですが、紙がやや厚くて上質なので見やすい。アランにまつわる話、模様の解説、作品(ウェア・小物・靴下)が掲載されています。
編み物技術シリーズの中でも、入手出来てよかったなぁと思う好きな一冊で、今書店に並んでいても、ジャケ買いしそうです。昭和45年発行なので、ジャスト1970年。'70のファッションらしくスタイリッシュなのです。
モデルさんも当時の人は、大人っぽくてきれいだなぁと思います。掲載されているアランはタイトなデザインでどれも素敵です。
衝撃!編み物は男性の仕事だった!
さて。その『アラン模様』の、2ページから。昔の本は小さい文字で解説がもりもり載っています。
今日はね、「聞いて聞いて~」と大声になりそうな、しょ、衝撃の、し、新事実があるので引用させてください。
いやっ、しますっ!
昭和本は内容が濃くて文字が小さいけれど、この本もしかり。文字がぎっしり!読めそうでしょうか? ブルー枠です。
イギリスに編物が入ったのは、
14世紀の前半期と言われていますが、
当時編物をする人は男性で、
羊の群れの見張りをしながら編んだり、
漁師が舟に乗っている間に
自分のものや家族のものを作ったりしていました。編み物は女性の仕事であるというよりも、
むしろ男性の仕事であるという伝統は、
~(中略)~
糸を紡ぐのは女性の仕事だけれども、
編み上げるのは男性の特権と思われていました。
知らなかった~。
だから、飯田先生、広瀬先生、嶋田先生、橋本治さん、お知り合いではありませんが、堀ノ内さんも、田沼さんも、皆さんの編み力、天才的で圧倒的なんだな~。
なーんだ。
なーんだ。
編み物遺伝子、7世紀も前から「男性」のものだったとは。
国も時代も違うが、ペーターが編んでいて、ハイジとクララは眺めてたのね。
ペーターのとっくりも
クララのカーディガンも
ハイジのマフラーも
おじいさんのチョッキも
ペーターのお手製だったのよ。
『毛糸だま』にかつて存在した「編み物男子」コーナーは、いやいや「編み物女子」が特別枠でよかったくらいってことだ。女子は、やっとやっと編んでいるのですよぉ~。え?若干1名?すみません笑
ついでに、最後に。上の小さい文字のページに戻って...
ピンクの丸枠のところ。見えますか?
【ガンジー】が、【グァンシー】と表現されていて、むしろ英語表記(Guernsey)に近い気がしてる。
と、いろいろと、なんか楽しいGW(在宅笑)。
ふふふ♡
「ヴォーグ学園1年生の頃のたりるん」に「編むことや生きることで少しだけ経験を積んだたりるん」が、そういう話を「手渡ししたい♡」と願って置いているブログです