故きを温ねて新しき日々を謙虚にする
2001年夏号の毛糸だま、です。
【ニット特集】憧れのアイリッシュという文字と、表紙の作品に惹かれ、いつだったかどこかでUSED本を購入しました。
編み物好きなら、誰もが憧れるアイリッシュクロッシェ。花や葉、木の実を立体的に、繊細にダイナミックに表現する魅力的な技法です。
この「毛糸だま」を大切に想う理由が3つあって。
1つめ。表紙・風工房さんのドレス
表紙のアイリッシュクロッシェが美しい風工房さんの作品に関して、まず、アイリッシュクロッシェモチーフの編み方を、4ページにわたり丁寧に図解してあります。貴重~。
さらに、スペシャルインストラクションとして「表紙の作品を編みましょう」を、4ページにわたり掲載してあります↓↓
ノースリーブとマキシ丈のスカートが上下のデザインドレスです。
2つめ。ヴォーグ学園で教わった先生の作品
発刊された2001年は、たりるんがヴォーグ学園に通い始めるもっと前ですが、ヴォーグ学園で教わった先生は、毛糸だまデザイナーさんでもあり、この本に掲載(デザイン制作)された実物作品を、見せて(魅せて)くださったことがあります。
毛糸だまのモデルさんと同じようなシュッとしたスタイルの先生が、ご自身の美しい制作ニットを、特別なクラスの日に、サプライズで着て来てくださいました。
この本を買って、あ!あの時の!と、先生のニットに、再度出会えたのでした。
3つめ。柴田淳さんの言葉
2001年のIT環境は、たしかスマホ発売前。
PCでインターネットから得る情報が貴重で、キーボードを叩けることが、WEB仲間入りの初めの一歩だったような時代。
この頃の毛糸だまには、「毛糸だまウェブ」というコーナーがあったようでして。
2001年夏号に「柴田淳の電脳編み物日記⑯」というご本人のエッセイがあります。
編み物が下火だった時代だと思うので、編み物が心底好きな方々が、かなりの熱量でホームページ等を開設しておられたと思うのです。
柴田先生の言葉↓↓が、広くて大きい。
「...毛糸だまの読者の皆さんはベテランの方が多いと思うので、アドバイスを求められることもしばしばでしょう。言うまでもないことですが、何か聞かれたらどうぞ親切にしてあげてください。深みの方へ手を引いて行ってあげられればなおいいんですが。...」
そして、そんな先輩方に、私も深みの方へ手を引いていただきました。
ベテラン先輩のお陰です
たりるんがヴォーグ学園に通っていた時、手編みクラスは一斉授業でしたが、機械編みクラスは8人ほどのクラスで、レベルも教わる内容も個々でバラバラでした。
新入りだったたりるんは、機械編みクラスの先輩方にたくさん教えていただきました。
それこそ、ノートもお借りしたし、要領も教わったし、編み図をもらったり。
今は、手の中のスマホで簡単に多くの情報を入手出来るし、技術も旬もわかるし、発信もたやすく出来るから、自分の力で一人前に出来ちゃってる気になりがち。
だからこそ、SNSや流行りの新刊本だけではなく、ベテランさんの愛読書だった過去本を時折り振り返り、謙虚でいなくちゃと思う。初心に戻れる。初心に戻ると上達出来る。と思う。
20年以上前から、すでに編み物HPやブログを書き、知識や技術を惜しみなく分け続けてくださった先輩方がいらっしゃっるのよね~と、知らない当時を想ったりなどしています。
ほんとほんと、編み物って、昔からの先達の知恵と知識の賜物。
伝え続け、次へ次へと送り続けて来てくださったお陰で、こんなに充実した日々を過ごせているのだと思うのでした。
◇
ニュースも有名人もSNSも、なにが本当でどこから嘘なのか、真実と茶番と真実ぶった偽物が入り乱れているから、「純粋が多くを占めていた昔」を拠り所にすると、未来を間違わないのじゃないかと感じます。
それではみなさま、またね!今日もありがとうございます♡
★今日も編み針と毛糸とともに穏やかな一日を過ごせますように*お互いに笑. ご訪問ありがとうございます. らびゅ~♡
編み方などの内容は個人でご自由にお楽しみくださいね.
ただ、ブログ内の画像・文章はたりるんの著作物です.
無断転載引用、PIN(ピンタレスト)作成は固くお断りいたします.
+..。*゚+
「ヴォーグ学園1年生の頃のたりるん」に「編むことや生きることで少しだけ経験を積んだたりるん」が、そういう話を「手渡ししたい♡」と願って置いているブログです