投稿日 2020-10-09 更新日 2022-07-09
飯田欽治 著 『速成科』
先日記事(過去記事)にした本棚画像の手前に写り込んだ本の話です。古書をまとめ買いした際に、たまたま一緒にやってきた『編物学校・教室 速成科』という本です。
あっ。本棚画像に写り込んだので、記事にしておこうと思いまして。
飯田欽治著『速成科』。初版が昭和38年。私に届いた本は、昭和39年15版発行でした。経年感がありすぎる表紙。罪悪感が少々持ちつつも、思い切ってハードカバーの表紙を廃棄。本は、よほどのことがない限り捨てられません。コバもかなり焼けていたので、ページを余白ぎりぎりで裁断しました。
表紙は切断前にコピーしました
周りさえ取り除けば、古書の中身って案外キレイなのものなのです。古書の場合、表紙だけではなく、全ページをアルコールシートで、サーッと拭きます。ちょっとした汚れは消しゴムで消したりして、きれいきれいに戻します。「生き返らせてあげるからね~」と思いながら本のクリーニング。自分の本になる瞬間。
IT系の中古本なら、わずか数年前の本でさえ、過ぎ去ったものとしてその役目を終えると思うけど。編み物の本は、過去本ほど知識や技術の宝庫。価値が付き、希少になり、値上がりする本が多いのも、編み物本の面白いところです。
『速成科』は、というか、昭和の印刷ではそういうことが多かったのか、ぎりぎりまで文字があるページがありました。そのため、ページに合わせて数枚ずつカッター入れしたためサイズが揃っていません。インデックスの端がバラバラになっちゃったけど、ま、いいか。
ワープロさえなかった時代の活字や図がきれいなんですよ。昔の本には、最近の本に載ってない知恵があったり、中身が濃くて面白いです。「こういう理由だから、こういうことを目指して、こういうことをする」を教えてもらえるところ、難しそうで面倒くさそうなところが好きです。
そして。出会ってしまった『速成科』の内容ですが、指導教本でもあり、独習書でもあったようです。著者は「飯田欽治」先生。本に出会うまで存じ上げませんでしたが、中の広告に「イイダ式」と出てくるので、「イイダ式」という編み物界を一世風靡した何かがあったとわかります。
本裏表紙の広告の本、「まちに待ったイイダ式スタイルブック」だそうです。ターコイズブルーのセーターは、技術の宝庫的香り、球心編み?
「イイダ式」特徴の一つは、計算をせずに、目数段数の割り出しが簡単に出来ることです。たまたま手にした『速成科』ですが、あまりにも気に入ってしまったので、その後、きれいな一冊を探して追加購入しました。
こちらは、ほぼ新品 昭和53年 94版発行←94版!!! 息長く愛されたことがわかる数字。
付録として「目数・段数早見表」というスケールがついています。たりるんは、この本のお陰で、ヴォーグ在学中は、難しいなぁとか、面倒だわぁと感じていた製図と割り出しが、面白く簡単に出来るようになりました。うん。本当に簡単♪♪
割り出しはニットレーダーや、今やスマホアプリでも出来る時代だけれど、割り出しの理屈が好きで、鉛筆を使って数字を書いて並べるのがね、とりかかってしまえば、好き♡
付録の割り出しとスケールについては、また、まとめておきますね。
オタクのような自分の世界を持つことが、
自分を支え、自分を安定させ、気づかせる。
そんなことが心底大事だ、と思う時代が再び始まりました。
◎ふたを開けてみれば、昔から、ニット男子さんが大活躍してたってことぉ~⁈ なんとっ|ω・)