昭和の本から「ロマンチックなホステスウェア」を編む
カーディガン完成
ホステスウェア?
半世紀の時を経たデザインのウェアを編みました。50年も前のデザインで「ホステスウェア」というタイトルがついていました。
50年前って言ったら、今80歳のおばあちゃまが30歳の頃。背景のセピアのように、戦後な感じが残る頃だったかと思うけれど、最近のデザインと変わらない感じで素敵です。
違いを感じるとしたら「ホステスウェア」というワード。このくらいのお袖広がりでさえ、当時は華やかで、ハッと目を惹いて、女らしさのアピールに繋がった...のかも。
お袖の袖口ラインがきれい。3段の縁飾り。なだらかなAライン。
編み手順
パーツ完成
ロングピッチグラデーションの糸を、縦に一筆書きのように編みました。ピコット部分で繋いでいきました。
袖付け~仕上げ
◆袖つけ手順1【身頃と袖を中表に合わせる】
まち針では固定しづらいので、クリップで数カ所留めて固定。
◆袖つけ手順2【鎖とじで袖をつける】
透かし編みの袖つけは、鎖と細編みの組み合わせの鎖とじ。「長編みの頭に細編みをして、次の長編みまでを鎖2~3目で飛んで細編み」の繰り返し。細編みの間隔は、編み目の長さに応じて、鎖1~3目と自由に変える。
このカーディガンでは、細編み1、鎖3の繰り返し。
技術参考ページ→『改訂版 新かぎ針あみ』P60 とじはぎのしかた●鎖とじで袖をつける
ヴォーグ学園2年生セミプロクラスの時に教科書的に購入した本です。現在はUSEDで安く入手出来ます。かぎ針編みでウェアを編むなら、重宝します。
◆仕上げ【仕上げアイロン】
スチームアイロン(N70)で、浮かしてシュワシュワ~と編み地を整えて、完成。
編み図
編み物本
別冊編み物ヴォーグ『かぎ針編独習書』
このホステスウェアは「ふちかざり」特集ページの作品です。
ふちかざり・・・レース風なネット編み。はなやかな松編みや、シェル編み、小さいながらピリッときく変わり細編みなど、など、ふちの始末一つで、たのしいふんいきがいくらでも味わえるふちかざりはデザインの妖精です。
「ふちかざりはデザインの妖精です」って、その想いが可愛い。ふわふわふわ~。
昭和47年4月1日発行本ですって。西暦だと、ネットで引いたら笑、1972年だから、半世紀越え。この本は、ずいぶん前から持っていて、神田の古書店で見つけた本です。
編み図
デザインは、長野幸子さんの「ロマンチックなホステスウェア」

ウェアにストーリーがあるところがいい!!
ロマンチックなホステスウェアです。ご招待したお客様も、思いがけない、女らしさを発見して、今一度貴女を見直すことでしょう。
ラッパのように開いた袖口は、袖巾と同じなんです。身頃は長いモチーフをつないだだけ、糸は極細2本どりを210g。
使用糸
たりるんが使用した糸
リッチモア
カウント5グラデーション
#113(赤グリーンミックス)
20g/100m 税抜800円 使用量 8玉//約160g
未完成(とじる前に測って)で約150g使用。残30g。
未完成のキャミソールをほどいて、玉巻で巻きなおして使用しました。モヘアはもしょもしょするのに、案外編んでいたりします。
カウント5は廃盤で、カウント10は販売中。番手が細いけど参考↓
いつだって楽しい
デザインに時代の差がない、素敵な作品を過去本から探すのも新鮮でした。一方、半世紀前らしい~と、いかにも時代を感じる作品を探して編むのも楽しそう。
昭和や明治を飛んで、江戸時代に流行った編み物とか、あるのかな?
時代の差を感じるとしたら、このウェアに合わせるボトムスのスタイリング!このカーディガンのボトムスは何かなぁと思うと、おおお。
昭和は、膝上丈の無地のタイトスカートにストッキング、ヒールパンプスとか、というイメージ。令和は、パンツかロングスカートか、スニーカー、厚底とか。
それではまたね。
これからも、今日も明日も穏やかな日が続きますように☆
☆今まで文章や画像の間に、広告がたくさん出過ぎて困っていたのですが、修正しました。読みやすくなっていますように(素人;;)。引き続きよろしくお願いいたします。
★今日も編み針と毛糸とともに穏やかな一日を過ごせますように*お互いに笑. ご訪問ありがとうございます. らびゅ~♡
編み方などの内容は個人でご自由にお楽しみくださいね.
ただ、ブログ内の画像・文章はたりるんの著作物です.
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「ヴォーグ学園1年生の頃のたりるん」に「編むことや生きることで少しだけ経験を積んだたりるん」が、そういう話を「手渡ししたい♡」と願って置いているブログです