セーターを編みながら想ったこと
三國万里子さんの『I PLAY KNIT.』より、「Marilyn」も編み始めました。
ボックスシルエットのケーブルセーター。
編みものいいところ
◆にこ毛
毛糸の何が好きって...「永遠」という優しさがあるところ。
編んで、ほどいて、スチームで伸ばして、何度も再生出来るところがいい。
羊さんの伸びた「にこ毛」を刈りとらせてもらい、紡がれた糸。
羊達の命の犠牲のもとに毛糸が存在するとしたら、私は編み物をしていないと思う。
ひつじさん、伸びた「にこ毛」を、すこしちょうだいね。
知恵を使えば、自然の優しい力を借りれば、誰の命も傷つけることなく、優しさと幸せを増やしていける。
形になったウールは、温めてくれるし、雨風防いでくれるし、ヨゴレは毛玉として出してくれるし。大好きな人がくれることとおんなじ。
好きな糸・編んでいる時間がしあわせな糸と過ごしたいし、大切に着続けたいもの・編み上がった時に抱きしめたくなるものを編みたい。大好きな人への気持ちとおんなじ。
※和毛(にこげ)とは、鳥獣の柔らかい毛、人の産毛。「和」は「にこやか」の「にこ」
◆モーリンさんの言葉
そんなことを思いながら反芻していた言葉は、
島のニッター・モーリンさんの言葉より
「ただ漫然とたくさん編んでいてもいいセーターはできません。いつも興味を持って編んでいるかどうかということがずっと大切なのです」
(アイルランド/アランセーターの伝説より)
そういえば、深く入り込めば、なにかひとつ真剣に関われば、不思議と全体への気づきも得られるようになるような気はする。
自分の力なんて、存在なんて、ちっぽけだけど。ちっぽけなりに丁寧に過ごせば、案外大局の気配が掴めるのだろう。

★今日も編み針と毛糸とともに穏やかな一日を過ごせますように*お互いに笑. ご訪問ありがとうございます. らびゅ~♡
「ヴォーグ学園1年生の頃のたりるん」に「編むことや生きることで少しだけ経験を積んだたりるん」が、そういう話を「手渡ししたい♡」と願って置いているブログです







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