いや。実は、めちゃくちゃ喜んでいて、
独り言で何度も「よかった~、よかった~」とつぶやいているわけですが。
ニットレーダー「KR7」
出典:aucfan(本来のKR7の画像をお借りしました)
この白くて長い見慣れない機械は、
割出し計算をしなくても、【目数と段数の数字が出せる編み物用の機械】です。
その名を「ニットレーダー」と言います。
名前は「KR7」。電子の力を借りないアナログなコです。
使い方をざっくりと書くと。
製図ペーパーに、好きな形を書いて(製図しても、○でも△でも)、
ゲージ通りに、目数スケールという物差しをさして、
段数の数字をくるくると合わせたら、準備完了です。
編み機にこのニットレーダーを取りつけ、
ニットレーダーには製図したペーパーをはさみます。
キャリジを左右に動かすと、ニットレーダーの右下のレバーが、
左にカチャ、右にカチャと動きます。
すると、編んでいるものと連動しながら、製図ペーパーが動き、
「減らし目するところだよ~」とかね、
目でわかるように教えてくれる割出しいらずな機械です。
このKR7。
実家にあることさえ忘れていた!のですが、
以前、なぜか父が「使うだろう」と送ってくれたのでした。
さりげない父の優しさに感動したくせに、
送ってもらったまま使わずにいた!のです。
(正直に書きます、その存在を忘れていた~)
6月に「あ!」と思い出して、使ってみようと取り出してみたものの、
ツマミが回りません。ガッチガチー。
ちなみに、シルバーリードさんに、オーバーホールを相談してみたのですが、
やっぱり自分で、とりあえずなんとかならないかと。
というわけで、分解しちゃうよ~!!!
これが6月後半の画像です。
※正面から
あれからひと月半。
数日おきに「シリコンスプレー」や「凍結浸透ルブ」をかけて、
どこどこ原因は?と、挫折しそうになりながらも、
スプリングねじをびよ~んと飛ばしながらも、
やっぱり大事だから、ねじが回るようにしたり、
コツコツと愛情を注いでいたらね、
最後の1カ所のカッチカチが判明!
※裏から
そして、ついに、段数用のツマミ(裏から見て一番右)
回ったの~!!!
最後の砦は、分解画像では見えないところでした。
ま。あの。あれです。
3個のツマミカバーもなぜか紛失しているのですが(子どものおもちゃか)、
ダブルクリップで回せるよ~。
って、そんな情報が要る方はいないと思いますが。てへ。
シルバーリードさんで代替品が買えるようです。
たりるんのような「KR7」は、ジャンク品でも見かけないです。
多くの人(というより、たりるん以外)がお持ちなのは、こんな状態ですけどね。
出典:aucfan(本来のKR7の画像をお借りしました)
だけどさ、実家から私についてきたコ、父がわざわざ送ってくれたコだから、大事なんだ。
そして、今や「完動品」(感動品)!!
新しいからいいということでもなく、想いがあるものの方が、
ぎこちなくてもいいっていうところありますよね。(動いたし♡)
人間は、情動が動いたコトやモノを、本能が大切にするような仕組みになっているんだって。
はぁ~幸せ。そんな一日。
きっとね、ご先祖様のおかげです。
ありがとうございます(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡