

「編む」の楽しみ2つ。「創る」と「着る」。
アパレルごころ
ブログを始めた頃は、アパレル仕事で学んだことも書いていました。
ニットをどう着ると、素敵に着こなせるでしょうか?みたいな笑。たりるんは、はてなブログに来る前(転職か)、ハイブランドにいて、セーター1点15万円~的なお品物に日々触れていました。その延長で、ちょっと、せっかくなので...と、書いていました。
そのブランドは、手編みのジャケットともなると、衿タグに「何十分の1(世界で)」というシリアルナンバーが打たれ、お値段も高く、温かく柔らかく夢や幸せが詰まっているかのようで、ため息が出ました。
ブランドにいた頃は編める時間は少なかったのですが、目と手の感触は肥えたように思います。
来シーズンのコレクションサンプルを見た時点で、そのニットを着ている誰か(顧客様とか)の顔が浮かぶのです。ニットが産まれた時点で、名前が書かれているかのように似合う雰囲気、顔や体型があるんだなぁと思っていました。
わたしは、自分でどう着るかより「これが似合う~^^ワイワイ」とか、「これにこれ重ねてみて~^^ワイワイ」とか、「ボタンはここを留めて~袖は~^^ワイワイ」とか、着せ替えごっこの方が好きかも。特に母親には、”望まれなくても”、したい放題アドバイスが出来るので、母との買い物や家でのファッションショーは面白いです笑
今日は、自分(たりるん)がどうかは棚々~^^の、久々ファッション談義です。ゆっくりしてってね♪♪
手編みごころ
引用:画像4点ともドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA) 2020-21年秋冬 ウィメンズ コレクション - ファッションプレス
ブランドものにも存在する、誰かの「手編み」。
食べ物で例えるとしたら、「手編みのウェア」って、ぬか漬けのようなもの。「既成のお洋服」は、フレンチやイタリアンみたいなもの。幼くて親の愛情が嬉しく喜んで着る時期か、間を飛んで、年齢には関係なく、ある程度人生の機微を感じられるようになった時に、あらためてその発酵食品の美味しさ=美しさに気づく。
手編みはダサいと思うコもいるかもしれないけれど、「ぬか漬けダサ」「フレンチおしゃれ~」という鼻高を過ぎた頃、手編みという愛情を着こなせる勘と自信と優しさが備わってくるように思います。
似合うものを選ぶ
手づくりの手編みにしても、工業製品のニットにしても、どう取り入れると、着こなしが上手くいくのか?
①サイズ感
②配色
③着方・組み合わせ
この3つを、自分で編むにしても、ショップでニットを買うにしても、気をつけます。
どう気をつけるかは、当たり前過ぎるけど【自分に似合うものを選ぶ】です。案外、「好き」や「慣れ」や「あの人が着てた」を優先しがち。
細長くて骨格が整っているモデル体型さんなら、どんなニット(服)でもカッコよく着こなせます。が、多くの人は、体形のどこかにコンプレックスがあって、他の人から見たら「ちっとも気にすることじゃない」のに、やっぱり気になる。
ファッション力をあげる
ではでは。気になるということは(気にしなくていいんだけど)、自分の体型を自分で把握できているということだから、好きな部分を目立つように、嫌いな部分を目立たないようにすればいい(隠さなくていいんだけど)。
一般的には、
①【サイズ感】大事。ニットは、タイト気味に着る方がきれいです。肩の位置を少し入り気味に。とはいえ、トレンドにもよりますが、ゆるゆる~や抜いて着るか。自分の持ち味に似合う方で。ゆるいサイズを持ってくるときは、どこか細い部分を出すようにするときれいです。
②【配色】も大事。好きな色を選びたくなりますが(編む場合は特に)、やっぱり、お洋服としてオシャレな色、くすみカラーやアースカラー、ベージュ系、オフ系、グレー、または、ネイビーが収まりやすいです。トーンの統一もしやすいです。華やかな色を選ぶ場合は、糸そのものが深いというか重みがあるというか。派手な色や柄物は収まりづらく主張するので、安っぽく見えないかを意識する必要があったりします。
③【着方や組合せ】が一番大事。トータルが大事。編んだものを着て、編んだものを羽織って、編んだものを巻いて、編んだものを手に持って、編んだものをかぶって...という、「手編み」による数点の重ね技は、ハードル高いのですよね。ぜ~んぶ重ねたい、わかる、わかるけど。したい、したいけど。いや、もちろん、自由。うん。自由だ♪ だが、素敵ファッションの組合せには「ドレス×カジュアル」というコツがあるので、一般的には離れたものを掛け合わせた方がハッとして素敵に見えます。手編みも生きます。「手編み(温・柔)」には、「布帛や革やトレンドやシュッとしたイメージのもの(冷・硬)」を組み合わせる。ファッションって「ハッ」という印象が大事だから、「ずらし」が「ハッ♡」になる。
今シーズンのドルチェ&ガッバーナは見飽きません。ブランドが手編みを多用している時代。毛糸を統一することで、手編み手編み手編みと重ねて重ねて、概念を180度変えていて圧巻♡ このスタイリングにおいては、持ち手の「高級革」が欠かせないポイントです。全体から手づくり感を消す魔法♪
心がからだを着て、からだが服を着る
装う時の仕上げは、【自信】です。
着こなすってなんだ?と言うと、究極の答えは「自信を持つこと」です。
何に対する自信かと言うと、「スタイル」ではなく「日頃の自分への自信」。これは絶対そう。(エラソーな自信のことじゃないです。おひさまのような自信^^)
そして。つまるところ、ファッションって、いかに自分らしい自分にもう一枚の皮膚を馴染ませるかという着こなし力なのです。自分に似合うものを選んで、自分なりの自信で背筋を伸ばして、本来の自分がもっと素敵になる感じ。ファッションを楽しむために欲を言えば、人と同じようでいて、少しずらして、先を歩く感じ。
結論はこの一枚!
なんというか。ファッション力って、このオーバーサイズセーターを紅白の舞台で着こなすという、こんなことだと思うのです。
引用:日刊スポーツ
菅田将暉×マルジェラ(Maison Margiela)です。
「ローゲージニット」自体はカジュアルだけど、晴れの舞台にハイクラスブランドというドレス的な礼儀。「カーゴパンツ」はカジュアルなアイテムだけど、裾ワイド・丈もかかとが隠れたっぷり落ち感のあるドレス感。仕上げに「トゥポイントのオフ系革靴」がし~っかりとドレス。金髪。紅白の舞台に敬意を表して、決してラフでは終わらないという見事。とかとか、たりるんは、勝手に分析して、この選択にうっとりします。
編む力と一緒にファッション力も鍛えると、「編む」「創る」「着る」「見る」「学ぶ」がやめられないほど本気で楽しくなると思うんだ~。
なので、わたしにももう一度。
自分を好きな自分になるために。
たりる~ん、精進精進♪♪
いつもお付き合い、そして応援ありがとうございます. 私も応援しています.梅雨の季節、体調に気をつけてくださいね。らびゅ~♡