こんにちは。ルーエル通り39番地のたりるんです(*^-^*)
少し前に話題になっていた「編物著作権問題」に関しては詳細は知らないのですが、「ピンタレスト(Pinterest)の著作権」について調べ考え、ポリシーを変更することにしました。
「編物と著作権」「ブログと著作権」の2つを分けて考え、自分なりに線引きすることが出来ました。
- 1.編物と著作権(1)
- 2.編物と著作権(2)
- 3.ブログと著作権(1)
- 4.個人で利用していただけること
- 5.ピンタレストにピンが作成されたら
- 6.参考:はてなブログ内でリンクされたら
- 7.ピンタレストでピンを作成するということ
- 8.ポリシー変更
- 9.すでにピンされていた画像のこと
- 10.編物と著作権(3)
- 11.ブログと著作権(2)
- (まとめ)編物とブログと著作権
1.編物と著作権(1)
過去記事で「このアイデアは誰のもの」という記事を書いていて、今も変わらずにその考えでいます。
編物は歴史があります。誰もが音符を組み合わせるように、編み記号を組み合わせて自由に編めるものです。
今の情報化時代に、簡単な小物を作成して「自分だけの!と著作権を主張し、抱え込みたがることには無理がある」と考えている側です。
また、編物は、参考にしたとしても短時間で作成できるものではないし、作成するための技術知識が必要です。
似たような物をキレイに編んだとして「編んだ労働に対する対価が発生してもよいのではないか(販売してもいい)」と思うくらいです(自分が売りたいという意味ではない)。
しかも、もしも完コピして上手に編みあげても「毛糸代+編んだ時間に相当する賃金をもらえる可能性は低い」という編物。
【そんなシロモノに私達は恋しているという覚悟。】
2.編物と著作権(2)
過去の人々のアイデアにひもづいた模様集という物がある。
伝統的に編まれている過去作品があり、編物のウェアはパターンが大きく変わる性質のものは少ない。
糸から刈って染める人は少ないから、使う糸はオリジナルでない。
だとしたら、誰が編んでも、誰が編み図を起こしても「どこかしら似てしまう」のは仕方がないように思います。
先に考案したのは「私!」と主張するほどのオリジナルであることは少ないように思うのです。
主張のしすぎは過去の先達に申し訳ない感じがします。
もちろん、真似して編んでおいて、デザインしたのは「自分」ということにしたり、デザイナーさんのクレジット抜きで作品だけを披露することは、反則です。
【と同時に、オリジナルでありたいし、そこに夢と希望がある以上は、誰とも違う圧倒的な質と量の作品群を目指さなければならないという覚悟。】
3.ブログと著作権(1)
そんな私ですが「あの、それ、たりるんの著作物です~」と感じることがあることに気づいたのです。
それは、編物が好きな皆さんにとっては「え?大事なのはそっち?」と思われるものです。
このブログで、たりるんが公開している「撮影して載せている下手っぴな画像」や「編むための細かな手順、もしくは思考や嗜好が丸見えの文章」です。
ブログの画像と文章です。レベルがどうであれ、たりるんの著作物なのです。
ネットの世界は匿名で参戦している場合が多いとはいえ、ブログそのものは、自分の考えを書いたり、自分で工夫して撮ったり、自分オリジナルの表現による「著作物」。
【匿名で書いても、名前を出して書くとしても、同じ責任感で力を注いで記事にする覚悟。】
4.個人で利用していただけること
ブログの編物の情報などを、個人で使って編んだり読んだりしてくださる分には、むしろ「そんなそんな、たりるんの、こんなものでよろしいのでしょうか...アセ。お役に立てるなんて嬉しすぎですっ!♡」と思っています。
わたしがブログを消してしまった時に、私が知らないところで、誰かのお部屋の編物ファイルや、編物フォルダに個人的にひっそりと残してあったら、高揚感でドキドキして、すごく嬉しいと思う♡ (知ることはまずないのだけれど)
5.ピンタレストにピンが作成されたら
が、ウェブサイト、というか「ピンタレスト(Pinterest)」ですが、自分が知らないところで集められた画像や文章が、世界中に拡がっているのを後から知ると複雑な気持ちになります。
私が知らないところ、手の届かないところで、転載され、ピンされたピンがリピンされて、たりるんの「画像」が、勝手にピンリピンリピンとネット上をはね廻っているのは、別の意味でドキドキします。
ピンタレスト(Pinterest)の著作権に対するグレーの部分、その部分に身構えて、最近もやっていたのでした。
【私が知りえないネット上で、私の著作物が廻り続ける可能性があること。それは覚悟したくない。】
のちほど、詳しく書きます。
6.参考:はてなブログ内でリンクされたら
このブログは「はてなブログ」さんと有料契約をして書かせていただいています。
「はてなさん」は、記事も画像も「ユーザーさんのだよ~」と言ってくださっています。
という理由もあって、「はてなさん」を信頼し「はてなさん」で書いています。
はてなさんが言うユーザー=「ブログを書く人」=著作権者です。
ここでは、たりるんです。
はてな利用規約より抜粋
第8条 (当社の財産権)
3. ユーザーは、はてなダイアリー、はてなブログおよびはてなグループにおいて自己が作成した記事と、有料オプションを利用しているはてなグループのキーワードの内容、および、はてなフォトライフにおいて自己が送信した画像について、著作権を有するものとします。
はてなブログさんでは、記事に他サイトのリンクを貼ったら、連絡が行き来するような良心的な仕組み、著作者が保護される仕組みになっています。
当然、私が記事を非公開にしたら、リンク先でも非公開になります。
お互いの信頼は崩れません。
7.ピンタレストでピンを作成するということ
好きな画像を集めて自分のアイデアボードを作っていく世界規模の大手サイト「ピンタレスト(Pinterest)」が人気です。
「ピンタレスト」においてはユーザー=「画像を集める人」「ピンをする人」になります。
ここでは、このブログの読者様になるかと思います。
①著作権所有者から許可を得る
『ユーザー(読者様)がピンする画像は、ユーザー(読者様)が、著作権所有者(たりるん)から、画像を利用する許可を得てね』と書いてある部分
Pinterest 上の画像の利用について
例外的なケースを除いて、ユーザーが Pinterest アカウントに保存している画像は、Pinterest が著作権所有者ではありません。必要な場合は、あなたが著作権所有者から画像を利用する許可を得る必要があります。
たりるんはいくつかの記事で「転載引用OKです。URL表示してくださいね〜」と書いています。
その記事は「たりるんが許可をしている」と捉えられると思います。
それで、好意を持ってピンを作成してくださったのだと思います。
(ピンタレストの仕組みには賛成できないので、今後はポリシー変更させてくださいね。)
②権利と責任はユーザーにある
『ユーザー(読者様)がピンした(投稿した)アイテムの権利と責任はユーザー(読者様)にあるんだよ』と書いてある部分
Pinterest 利用規約の改訂について | Pinterest Policy
3. あなたのコンテンツ
a. コンテンツの投稿
Pinterest はユーザーが写真、コメント、リンク、その他のアイテムなどのコンテンツを投稿することを許可しています。ユーザーが Pinterest に投稿するすべてのアイテムは「ユーザーコンテンツ」と称します。ユーザーが Pinterest に投稿するユーザーコンテンツの権利および一切の責任はユーザーに帰属します。要約
Pinterest に投稿したコンテンツはユーザーに帰属します。
この時点で、著作権者であるたりるんの権利が、うやむやになってしまいます。
そして、画像をピンした後の責任は、ユーザーに押しつけてあります。
③Pinterest側もユーザー側も好きに扱える
『ピン(投稿)されたものは、自分たち(ピンタレストさん)や他のみんながそれを保存できるよ。好きなようにできるよ』と書いてある部分
Pinterest 利用規約の改訂について | Pinterest Policy
b. Pinterest やその他のユーザーが、あなたのコンテンツを使用する方法
Pinterest の運営、開発、提供、使用において、Pinterest に投稿するユーザーコンテンツは Pinterest および Pinterest ユーザーに非独占権利、無償使用の権利、譲渡、サブライセンス、ワールドワイドのライセンス使用、保管、表示、再生、保存、変更、模倣アイテムの作成、実施、配布する権利を付与するものとします。たとえば、他のライセンスにおいて、本規約は Pinterest が有するユーザーコンテンツの法的権利を制限しません。Pinterest はあらゆる理由においてユーザーコンテンツを削除、変更し、Pinterest でそのコンテンツが使用されている方法を変更する権利を有します。これには Pinterest の規約、コミュニティガイドラインまたはその他のポリシーに違反すると思われるコンテンツが含まれます。要約
Pinterest にコンテンツを投稿した場合、Pinterest はそれを他のユーザーに表示し、他のユーザーはそのコンテンツを保存することができます。
元の著作権者(たりるん)もユーザー(読者様)も知らないところで、好きにされ、限りなく永遠に広がる可能性があるということ、ですよね?
それで構わないと思う人がいるだろうか?
④Pinterestとユーザーは使い続けられる
『ユーザー(ピンした人達)が削除しても、自分たちのサーバーからは消さないよ。それをシェアしていた別の知らない誰かのピンも消えないよ』と書いてある部分
Pinterest 利用規約の改訂について | Pinterest Policy
c. Pinterest がユーザーコンテンツを保管する期間
ユーザーアカウントを終了または無効にした後、もしくはユーザーが Pinterest からユーザーコンテンツを削除した場合、Pinterest はある程度の期間そのコンテンツをバックアップ、アーカイブ、または監査目的で保管します。さらに、Pinterest およびそのユーザーは、他のユーザーが保管または Pinterest で保存またはシェアしたユーザーコンテンツの使用、保管、表示、複写、保存、変更、派生物の作成、実施、配布を続ける権利を保有します。要約
コンテンツを投稿した場合、ユーザーはそのコンテンツを提供して Pinterest 改善のために使用することを許可したものとします。他のユーザーとシェアしたコンテンツのコピーはアカウントからコンテンツを削除した後も残る場合があります。
簡単な気持ちで、誰かのウェブサイトから、画像(著作物)をピンすることの、なんと責任重大なことか。
つまり、一度ピンされたら、著作権者(ここではたりるん)が、本人のウェブサイト(ここではこのブログ)を消しても、ピンされた画像はコピーされ、好きに扱われ、変更され、漂い続けるかも知れないということ。しかも、世界中。
基本「だいたいでいいよ~大丈夫大丈夫^^」という性格の私でさえ、「いや、え、ちょっと待って!」と思ったのです。
8.ポリシー変更
ピンタレスト(Pinterest)に関して自分の勉強不足を反省しています。
また、私の傲慢によりポリシーを変更するものではなく、ピンタレストの仕組みに賛成できないので、ポリシー変更させてくださいね。
著作権に関するこのサイトのポリシー
※※※
たりるんブログの編み図・編み方などは、個人でお楽しみくださいね^^
画像・文章はたりるんの著作物です。無断転載引用は固くお断りいたします。
※※※
ブログにリンクを貼っていただくことはもちろん問題ないです。
修正が追いついていませんが、過去記事すべてにおいて同様とさせてくださいね。
令和2年6月10日変更
ポリシー変更の理由①「消しても消せない」
編物か編物でないかに関わらず、自分のサイトの画像が簡単にピンされ、一度ピンされたら、読者様も私も追えないところまでWeb上で広がり、消すことが出来ない(ばかりか、変更・派生物の作成まで)という仕組みに抵抗を感じます。
画像に元のサイトを紐づけしていただいたとしても、著作権者にとっては意味をなさないピンタレストの仕組み。
著作権者が消せばつながらなくなる仕組みの「従来からのブログ等へのリンク」や自分が投稿する「ツイッター」や「インスタグラム」と、他人のものを集めていく「ピンタレスト」とは、性質が違うと感じます。(本人(ビジネス)が宣伝のために立てるピンも存在しますし、そのピンは正しいピン)
ポリシー変更の理由②「著作権者もユーザーも守られていない」
ピンタレストと著作権の関係はグレーであると言われていますが、元の著作権者を守る気持ちは感じられません。
さらに、ピンタレストはユーザーに責任を転嫁する仕組みになっています。例えば、ピンタレストさんの裁判費用も。
「責任はピンしたあなた(ここでは読者様)にあるからね、著作権者(ここではたりるん)から何か言われてもあなた(読者様)が責任とってね」と言っています。
その一方で、ピンタレストさんは、正しいPinに混ぜて「著作権の確認がされていない画像群」を望まなくても次々に流してきます。
さらに、正しいPinも正しくないPinも、いずれにせよ、一度でもピンされたものは、ピンタレストのサーバーに残り続ける。
せっかく「アイデアを保管できる素敵な場所」なのだから、誰もが安心して楽しめるように、グレーをなくし信頼のおけるシステムへと進んで行きますように!
9.すでにピンされていた画像のこと
ピンされた読者様のほとんどの方は、画像と共にこのサイトのリンクを貼り結んでくださっていて、感謝しています。
ただ、ピンタレストの現在の仕組み上、一度ピンされた後は、許可なく無法地帯へばらまかれたのと同じ状態のようです。
そのグレー部分が、今のたりるんには頷けないのです。
(すでにピンされ流れている画像のいくつかは、私自身でピンを作成しておきました。公式サイト(ルーエル通り39番地)を作り、著作権者(たりるん)が、上記(5.7.8)に書いたリスクを承知の上で作成しています。出来れば、個人個人で作成なさっているピン、拾ったリピンは削除してください。引き続き必要としてくださる場合は、たりるんのボードからリピンしてくださいね。著作権者側の状況が変わるわけではありません。ただ、正しい(侵害ではない)Pinです。)
10.編物と著作権(3)
というわけで、そういう経緯で、自分にとっての「編物とブログと著作権」の関係がまとまりました。
「編物と著作権」に関する考えは最初に書いた通りで、抱え込むための著作権は主張し過ぎない方が好みのままです。
努力が必要な編み物の知恵や技術そのものは、よい意味でお互いにどんどん盗みっこ(影響し合い)していいという想いでいます。
師匠の手を見て盗みなさい、的な「盗む」はいいなぁと思います。もちろん、お互いに良識の範囲で。
11.ブログと著作権(2)
ブログにある表現は、自分の考えを書いたり、自分で工夫して撮ったりしたもの。
誰かと同じ文章ではないし、他人の画像でもありません。
「ブログの画像と文章は著作物」だと考え、自身を守るために著作権を必要とします。
著作物がクリックで簡単にコピペされるリスク、逆に(ピンタレストにおいては)、他人の著作物を、指先一つ一瞬で永遠に晒してしまうリスク。
ネットってそんなものでしょう?と言う意見もあるかも知れません。
私は「人間の良識を持って使う道具」の先に、魅力的なインターネットの海が拡がっていると信じます。
少なくとも「編物という手作業と創造の世界に身を置いている人間」として、光を信じています。
(まとめ)編物とブログと著作権
「編物の著作権」は誰かのために主張し過ぎない方が好みであっても、「ブログの著作権」は自分のために守らないといけない、という線引きが必要だと気づくのに2年以上かかりました。私なりの思い・考えですが、線引きが出来ました。ホームページ=家。
「家の中で会話したことは、知恵や知識として発酵していくものだものね、どうぞどうぞ~」
「でも。たりるんが建てている家から、知らない間に窓枠が持って行かれ転売されている市場があったらびっくりする~」という感じです笑
◇◆◇
私なりにたどっている「編物のなにか」がお役に立ちますように☆彡と常に望んでいます。(生きる話も)
このブログは、好意的に(笑)覗きに来てくださったり、ググった結果探していた情報だったりという、縁ある方に直接「記事として届く」と嬉しい☆彡と思って書いています。
「ヴォーグ学園1年生の頃のたりるん」に「少しだけ編むことや生きることで経験を積んだ後のたりるん」が、そういう話を「直接、手渡ししたい♡」と願って置いています。
超長文(1万文字)にお付き合いくださってありがとうございました。
好意を持ってPinしてくださって、マスク等を編んでくださった皆さまのお気持ちに感謝しています。
ご訪問くださり可愛がってくださる皆さま、いつもありがとうございます。
★ニットと職業のことも書いてみました。よろしければ、こちらも読んでください。
www.rue-rouelle39.com
いつも応援をありがとうございます. たりるんも応援しています.らびゅ~♡
P.S. 私の理解不足や読み違いなどがあり、ピンタレストさんに迷惑をかけている部分があれば、ご指摘くださると助かります。
※ ピンタレストさんだけが悪いのでもなく、ユーザー(私も含め)は「著作権者が作成したとわかるボードからのリピン、もしくはユーザー自身の著作物投稿によるコンテンツ」等が、著作権を侵害しない安全な使い方のようです。
参考記事:
①これって違法?ピンタレストの著作権と安全な商用利用について解説 | KAIZUKAマーケティングマガジン