昭和54年発行の編み物本から、最終回です。
この古書とは、数年前、神保町(古本屋街)で出会いました。
この本の何が好きって、当時の広告が興味深くて。
- 『手づくりニット』昭和54年9月15日 (株)日本ヴォーグ社
- '79「売られている毛糸全カタログ」
- '79「日本の手編機カタログ」
- '79「クロバー編み物用具」
- アナログ雑誌には、歴史が出来ていくのが好き!
- おまけ『♪切手のないおくりもの』と「迎え火」
『手づくりニット』昭和54年9月15日 (株)日本ヴォーグ社
1979年発行だから、なんと40年前!!! 表紙はなんと!こんな感じです。
「あみものの楽しさを知っていただくためのガイドブック」と、謙虚で美しいコピーが書かれた本。
裏表紙には、当時の『毛糸だま』。機械編専門誌『編み物ヴォーグ』も。市ヶ谷のヴォーグ学園のイラストも。
'79「売られている毛糸全カタログ」
※スマホの皆さん、見づらかったらごめんなさい。
当時売られていた毛糸は、見開き2ページに収るだけの種類しかなかったんだなぁと、びっくりします。
100種類くらい。逆に感動もします。
今は、100均にも豊富に糸が売られていたり、メーカー糸もすごく素敵な糸が多いけれど。
当時のほうが「思い入れを持って、大切に買って、一作品を大切に編んでいたりしてたのかも...」とか、思ったり。
1玉の価格は、今とそんなに変わらなかったですか?←って、誰に聞いてるの...笑
というのも、この本が、5mmくらいの厚さで、定価400円だから。
'79「日本の手編機カタログ」


1979年当時の広告が掲載されていて、特にこのページが好きなんです笑
現在は、シルバーとブラザーの編み機しかないと思うけれど、ジューキとかトヨタとかいろんなメーカーさんが販売していたんだなぁって。
どのパソコンにしよう?って選ぶように、どの編み機にしよう?って選べる時代があったのかなー。
(そうそう、私は、PCの拡張をしてみたり、数年前から「格安SIM()」にしたり、機械系に興味がある女子です。)
編み物全盛時代?にワープしてみたいな。その当時の「勢いのいいユザワヤさん」とか行ってみたい。
ユザワヤさんの庭?に、イタリアから毛糸が輸入されると、箱を整理する前に、一瞬で売り切れたという都市伝説の時代に。
どの家からも、編み機の音がガーガーと聞こえてきてたんだって~。
'79「クロバー編み物用具」


クロバー手芸はさみ「鶴」は、すでに40年も前からあったのですね(右下)。
このオシャレなはさみには、すごく憧れて、買った時はすごく嬉しかったし、いつもエンジニアエプロンポッケに入れています。
あと、ピンクの目数段数計(左上)を、愛用しています。他の用具は、進化してる感。
棒針が、竹製の「匠」ではなくて、プラスチック製ですものね。
匠が誕生して30年、と「匠」のHPに書いてありました。
材料には日本の雪の少ない寒冷地で育ち
肉厚で繊維のつまった竹を使用しています。
あみ針として最も適した4、5年ものを冬場に伐採し
繊維が密集した固い部分のみを使います。
選ばれた質の良い素材だけがあみ針「匠」に産まれかわれるのです
引用:https://clover.co.jp/seihin/takumi.html
お蔭さまで編みやすいです。「匠」ありがたい。
アナログ雑誌には、歴史が出来ていくのが好き!
今はデジタルの時代で、you tube やRavelryから編み図をダウンロードしたり、本以外から情報を得ることも多いかも知れません。
なんと便利な時代。情報が瞬時に共有出来る時代。「情報」は。
・・・
雑誌や本には、その時代にしか出せない「気配」があるのがいいなぁと思います。「資料」としての価値は、雑誌や本だからこそ。
とくに広告。それから、写真のアングルや小道具の時代感。モデルさんのお化粧とか。あと、言葉遣いも昔の人はきれい。
黄ばんだり、傷んだりして、本もちゃんと歳を取るから、自分の手元で、もしくは引き継いだ本に、歴史が出来ていくのが好き。
使い込んだページはわかるし、当時書き込んだ自分の文字が懐かしくて、幼くて苦笑いしたり。
何十年も前から、一貫して、編み物を支えてきてくださった日本ヴォーグ社様には、感謝しかないです。これからもよろしくお願いします。
昭和54年の本『手づくりニット』から、3回シリーズになっちゃいました。お付き合いありがとうございました。
(広告引用すべて、日本ヴォーグ社『手づくりニット』)
おまけ『♪切手のないおくりもの』と「迎え火」
↓↓ Tulip・財津和夫さんで聴く?
https://www.youtube.com/watch?v=aNKAzgYMMkgwww.youtube.com
↓↓ 平井堅さんで聴く?
www.youtube.com
「切手のないおくりもの」
財津和夫作詞・作曲私からあなたへ
この歌を届けよう
広い世界にたった一人の
私の好きなあなたへ歳老いたあなたへ
この歌を届けよう
心優しく育ててくれた
御礼がわりにこの歌を知りあえたあなたに
この歌を届けよう
今後よろしくお願いします
名刺がわりにこの歌を別れゆくあなたに
この歌を届けよう
寂しい時に歌ってほしい
遠い空からこの歌を私からあなたへ
この歌を届けよう
広い世界にたった一人の
私の好きなあなたへ
私の好きなあなたへ
昨夕、玄関前で迎え火のために線香に火をつけとたん、突然子どものようにエンエン泣いてしまった自分が可笑しかったです。
「ご馳走もないし、広くもないけど、雰囲気だけは和やかで寛げるので、ゆっくりしていってくださいね」と、ご先祖様たちに言いました笑
ご先祖様たち、どんな感想を話して笑ってるだろ( *´艸`)
台風に気をつけて。穏やかで優しい日でありますように♡ またね!
★昭和の本 その①”2019 夏・守りたいもの” ↓↓
www.rue-rouelle39.com
★昭和の本 その②”ウール讃歌” 泣く。 ↓↓
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