希少がんになって。宣告から4年目を迎える今の気持ち。
サルコーマ(希少がん)になったことはね、よかったと思っています。
命に向き合う宝物の時間でした。あの頃ほど、生きている時間がキラキラしていた時間はなかった気がする。
死ぬ病気のようだ、死ぬのかな、そんなことがあるんだなって思って、もちろん悲しかったよ。
涙って、こんなにも身体の中にあるのか~って思うくらい泣きました。
桜の季節、大切な人と、手術の前日、病棟の屋上で「有名人でも何でもないのにね」って。
悲劇のヒロインみたいな病気になっちゃったね~って、泣いたり、笑ったりして。
でも、今生きているからかも知れないけど、死ぬ覚悟をする体験は、神様からの「かなり価値ある贈り物」だということを、今は知っています。
わたしは自分の命にしっかりと向き合って、命に優しくなれた新しい今の自分の方が好き。
謙虚になったし、執着しなくなったし、好きな気持ちはしっかり伝えておくし、もともとだけど意地悪とかつまらないことはしない。
命には残り時間があることを知ったら、生まれてきた意味を無駄遣いしないもの。
大切なのは、地位でも名声でもお金でも美貌でも成功でもないって気がつくと、少なくともインチキな人間ではなくなる。と思う。
人として美しく豊かに生きたいです。
まさに今、宣告や治療で辛い想いをしていても、心の片隅のどこかでは、安心して静かな気持ちでいてくださいね。
空も空気も花たちも、誰かも、そして時間は、生きる方向へと間違いなく応援してくれているから。
希林さんの『樹木希林120の遺言』面白いです。「がんと病について」の章もあります。パワー溢れる大人の人生訓です。
カバーを外すと重厚な赤の装丁です。
今日も穏やかな一日でありますように!またね♡
①サルコーマ宣告の半年前からの様子
②サルコーマ宣告の日の記録
③サルコーマの手術前日の記録
④サルコーマの手術当日の記録
⑤サルコーマ入院中の記録