引用:映画『モリのいる場所』公式サイト
映画『モリのいる場所』
映画『モリのいる場所』は、画家・熊谷守一の晩年の1日をフィクションとして描いた映画です。
希林さんの追悼で、全国的に再上映で観られる映画館があるようです。私は、5月に行けなかったので、昨日行ってきました。
主演は、熊谷守一役に、モリの大ファンでいらっしゃる山崎努さん。モリにそっくりすぎて、思い入れに敬服します。
モリの奥様秀子役が、樹木希林さんです。ひとつひとつが美しくて、その所作、表現の豊かさを、やはり、もっと長くみていたかったな~と思います。
監督は、『キツツキと雨』『横道世之介』の沖田修一さんです。ちなみに『キツツキと雨』(役所広司さん、小栗旬さん)は、かなり好きな映画です。
熊谷守一(モリ)のご自宅と森のような庭を舞台に、仙人と言われた画家94歳の、淡々と愛情深く流れていく一日。一日を描いただけのフィルムだからこそ、この一日が積み重なった長い人生の迫力と、その人生を生き抜いた熊谷守一の作品がなぜ心を打つのかが、より浮き彫りにされていると感じました。
「清貧にして豊かな人生。名誉もお金もいりません。」の画家だったといわれ、今の時代の人々を魅了すると言われますが。
今も、お金や生活をさておいてでも、描かずにはいられない画家さんや芸術家さんには、死んでからとか、晩年になってから、ではなくて、陽が当たりますように!生きるのが辛すぎませんように!といつも願っています。だからこそ描ける産み出される名作とも言え、その陰陽がなんとも皮肉なのだけど。
引用:映画『モリのいる場所』公式サイト
熊谷守一美術館
映画鑑賞後に『熊谷守一美術館』を訪ねてきました。舞台となったご自宅が、改装されて美術館になっています。
ちなみに、東京の場合、映画+美術館のおすすめコースを、書いておきますね。
「シネ・リーブル池袋」で映画鑑賞後(10月12日まで、11:35~)、 池袋から徒歩25分のところに、「熊谷守一美術館」があります。
壁にレリーフされた『蟻』が見事です。
制作年が55歳の油彩の自画像の隣りに並んでいた、晩年の自画像と言われる『夕暮れ』が、たまらなく好きで涙が出ました。
二女・熊谷榧(かや)さんによる作品ごと解説が味わい深く、映画のように、モリさんがそこに腰掛けていらっしゃるかのような空気がありました。
熊谷守一美術館へのアクセス
開館時間:午前10時30分~午後5時30分
休館日:毎週月曜日・年末年始(12月25日から1月7日まで)
観覧料:一般500円
アクセス:東京メトロ有楽町線・副都心線 要町駅(出口1.2 徒歩8分)
※シネ・リーブル池袋が入っているルミネ(東武百貨店隣り)からは、池袋西口公園から丸井の方へ出て、まっすぐ歩くと25分くらいで着きます。私は歩くのが好きなので、秋空の下、歩いていきました。グーグルマップ様々。
1Fと2F、63点展示です。
シネ・リーブル池袋の再上映は近々で終わってしまうので、あまり役立たない情報でごめんなさいm(_ _)m
今日もどうぞ穏やかで、愛が溢れる一日をお過ごしくださいね♡ またね!