10万人に1人と言われる希少がん・サルコーマの手術前日の記録です。
手術前日
宣告から約2週間後、手術前日になり、W大学病院に入院する日です。
入院前にしたことは、全身麻酔を受ける方へという紙の指示通り、歯医者へ。定期的に歯のお掃除には通っていますが、念のため再お掃除と点検。不安が消せるものは何でもやっておくと言った心境です。
もう一つは、健康保険組合で限度額認定証を発行していただきました。前回の貧血の時は、急だったので、大きな金額を退院時に先に支払いました。今回は、限度額認定証があるので、退院時に支払う金額は、限度額までです。保険制度がある日本という国に感謝です。
消化器外科入院
◆午前10:00 入院窓口◆
◆午前11:00 主治医O先生から手術の説明◆
O先生が、お腹の絵を描いて、そのお腹に縦横に切る線を引いて、お腹の下の方から管が出ている絵を書きながら、説明してくださっていました。聞いているようで、上の空のようで「術後、生きていたとして、私はどうなってしまうのだろ~(;_;)」とぼんやり考えていました。
※1.説明用紙に書いてあることは、スルー出来るように、一番下に書きます。
◆説明後◆
病室は一般室を希望していたので、8床のベッドがありました。不安でいっぱいの私を軽くしてくれたのは、自分のベッドが窓際!(^^)!だったことでした。小さなバンザイ!(^^)!は、生きる力への大きな一歩!
担当看護師Yちゃんによる病棟の説明、腹帯などの持ち物に名前を書いたり、体重測定、おへその掃除、血栓予防の弾性ストッキングの準備、手術や輸血の同意書などの書類にサインなどがありました。看護師さんは細かく細かく気を配ってくださって、本当に尊い職業だと思います。
昼食まで摂取可。水は寝る前まで大丈夫。寝る前にお腹を空にする下剤を飲むとのこと。
◆午後 麻酔科の先生の説明◆
硬膜外麻酔の説明。血液検査の結果、私は血液が止まりにくいらしく、そのリスクをしっかりお話してくださいました。麻酔科の女医先生が「自分の親だったとしても、この方法(硬膜外麻酔)をすすめます」とおっしゃった時に「今回、麻酔科の先生にも恵まれた」と思ったことを覚えています。※2
◆午後16:00 執刀医Y教授から手術の説明◆
のちに、O先生が「Y先生の手術が見事だった」とたびたび話してくださることになります。
説明が終わってカンファレンスルームを出たら、そこは消化器外科の病棟なのに、なんと、婦人科の主治医K先生が励ましに来てくださっていました。あの感激の場面を忘れることはありません。サルコーマになってしまって、大変な手術を受けることになってしまって、しかもその前日というのに、私は「もう十分幸せm(_ _)m☆」という思いに包まれました。
◆その夜◆
神様のような誰かに「大丈夫!」と言って欲しかった(笑)。でも、この気持ちもなんとか乗り越えられるかも、とも思っていました。
"無事に過ぎ行きますように..."
そうそう、明日を怖がることなく、優しい目線で地球を見つめていればいいんだ、と。
"無事に過ぎ行きますように..."と、緊張しながらも静かな気持ちで眠りについたように思います。
※お見舞いにいただいたバスタオルセットと一緒に入院 ♪一つ一つに力をもらいながら♡
いつもありがとうございます。またね!
※1.術前説明
- 診断:後腹膜腫瘍(脂肪肉腫疑い)肉腫はがんなので、転移・増殖が考えられる。
- 手術:正中切開+右横切開 腫瘍摘出術(±右腎合併切除、結腸合併切除)
①右腎臓
②結腸(盲腸、上行結腸)・小腸(回腸)部分切除
③胆のう切除
④十二指腸部分切除
⑤子宮筋腫
②-④は合併切除の可能性が低い。
- 出血の予想、輸血の準備がしてあること
- 合併切除に伴う合併症の恐れ 腎機能低下、縫合不全、感染症(創部、腹腔内感染症)
- 再発のリスク、定期的MRI、再発→切除
※2.麻酔の説明
私のAPTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)は上限値39.5を少々超えていて(40前半)、血液が凝固するまでの時間が長くかかる。
◇
★私のサルコーマ(後腹膜脂肪肉腫)の経過記録です。どなたかの参考になれば...。↓↓
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