ジョン・レノンが着ているフェアアイルが、私に教えてくれること。
ロマン的イロニー
編むことに、生きることに、私に勇気をくれる大好きな「ジョンの穴あきセーター」の写真。
引用:BOB GRUEN'S WORKS [ JOHN LENNON ] Dec 8th, 1990 First Printing
編集発行/(株)JAM出版 発売/(株)星雲社
ジョンの穴あきセーター
'73年4月、N.Y.セントラルパークで、ボブ・グルーエンによって撮影された写真で、ジョン&ヨーコは、この後、新居のダコタ・ハウスを下見に行きました。
穴の開いた丈の短いフェアアイルのニットを着ているジョン。1973年は、現在のようにグランジファッションがスタイル化されていない時代という背景を思う時、この写真は、私に、たくさんのことを話しかけてくれます。
好きは好きでいいってこと。
自分の考えを持つこと。
堂々としていること。
大切な人のことを想うこと。
人を見下さないこと。
笑って過ごすこと。
誰かのために、強く、優しい人でいようね。って。
そして、想像すること。想像できれば、傷つけ合わない。
子供の頃に読んだ絵本や、道徳の教科書に書いてあるようなことかも知れませんが、結局、私にとって大切なのは、このあたりなのだろうと思います。これが出来るようになる為に生きてる。
Knit for departure.
布1枚を纏ったアフリカの種族の男たちが、出かけるときに木の杖を掲げて出かけます。
その木の杖は、私の中のイメージでは、ハリーポッターに出てくるような魔法の杖でもなく、ライオンと闘うための精巧に磨かれた杖でもなくて、細~くて長い1本の木の枝です。
それを空に向けて持つと、出かける自分に勇気がプラスされて、出発の体勢と出発の心が整うといった感じの木の杖です。
ジョンの穴あきセーターの、この写真と出会ってから、そんな木の杖となるようなニットを編みたいなと思い続けています。
knit for departure.
そんな作品。美しくて強いモノ knit for departure が、編めたらいいなと思います。