3Dモデルから編み物としてプリントできる技術 vs 手先を使う細やかな能力 について、ニット女子が想うこと。
3Dモデルを編み機の命令に自動変換
カーネギーメロン大学の研究者らは、3Dモデルを編み機の命令に自動変換するためのアルゴリズムを発表しました。本稿は、3D形状にモデンリングしたデータを編み機ツールのために、ニットバージョンのデジタルモデルに変換することを可能にするアプローチを提案します。
これにより、3Dでモデリングしたメッシュを編み物の表面データに変換することができ、プリントした物の中に綿などを詰めることで立体的に作成することを可能にします。
引用:*1.shiropen.com
AIとあみぐるみ
あみぐるみは、手仕事ならではのモノと思っていたけど、AIの時代、ついにここまで来ちゃいましたね。
ウサギさんの立体が自動変換されて、編み物の表面データが再現されて、立体ウサギさんの表面が編みあがっていく。
綿が入ればウサギさんのあみぐるみが完成。
すごい!確かに進んでいる。3Dウサギをそのまま編み地に再現ですものね。
え、編める人要らなくなるの?
指先とあみぐるみ
でも、あれ?綿は人間の手が詰めている...。
AIは、足、脳、腕、顔の表情、の順に進化していって、手が最後。指先の進化はさらに最後。と言われているから、ちょちょいっと綿を詰められるこの手、って、AIよりすごい⁉
って、すごくない?
しかも、そうなのです。綿の入れ加減、この加減が、出来上がった子(あみぐるみや人形)の個性に大いに影響します。
神様が人間に与えてくださったこの手に、この指先に、加減が調整出来る・命を吹き込むことが出来るこの手に指先に、感謝しよう。
そういえば、ペッパーくんは、わざと、完璧な行動をするロボットではないように設計されているそうです。
例えば、ゴミを拾うのではなく「ここにゴミが落ちてるよ。」と人間に教えてくれる、人間を頼ってくれるロボット(かわいい!)だと聞いたことがあります。
手の指の進化が最後だからという理由もあるのかもしれませんね。
指先と失敗。人間が得意なこと。ロボットが苦手なこと。
今、3つのこと、を人間ならではかな?と思ったのですが、
1.複雑な色と模様を繊細に組み合わせて編んでいく醍醐味を味わうこと。
2.編み目を間違えてしまうこと。失敗すること。
3.編んでいる時間が好きで熱中できること、その時間に感じる至福。
1.の「組み合わせ」はいつか、AIがディープラーニングして、そのまま再現出来るようになるのかも知れません。
が、失敗すること、至福を感じることは、人間にしか出来ないのだと思います。
ロボットも、しあわせ~♡って思えるように開発出来るのかな?
でも、ロボットは失敗はしないからね。ロボットは目的地まで、まっすぐにしか歩かない。最短距離。寄り道出来ない。
今日も、編んだりほどいたりするこの指先に、失敗ばかりするこの心に、感謝して。
お付き合いいただきましてありがとうございました。またね!
たりるんの「あみぐるみの女のコ」↓↓
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フェアアイルの第一人者・風工房さんのご本【編み込むニット】は、色・質感・素材を編み込むという3つのテーマで構成されています。それはもう、いつもの美しい配色の編み込みです。それに加えて、ビーズやレースなどの異素材を編み込んである技法は、他の本ではあまり見ないので新鮮です、
【しろとくろのぬいぐるみ】85歳のhisakoさん作。イラストレーターの娘さんが書いた図案を、まさしく3D立体化なさった本。うさぎやねこやくまやブタたち。まちまちの体形、綿のゆるーい詰め加減が完璧。柔らかな感性に脱帽のお気に入りの1冊です。
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